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横浜発、ウイスキー副産物を活用した「ウイスキーペーパー」誕生

白州蒸溜所内のショップで展開されるショッパー

横浜市に本社を構えるkitafukuは、サントリーパブリシティサービス(SPS)と共同で、ウイスキー製造工程で発生する副産物「モルト粕」を原料にした新素材「ウイスキーペーパー」を開発しました。紙袋などの実用用途に対応した紙素材として、サントリー白州蒸溜所のショップで導入されます。

kitafukuはこれまで、クラフトビールの副産物を再生紙に生かす「クラフトビールペーパー」の取り組みを通じて、地域に根差した資源循環に貢献してきました。今回のプロジェクトは、SPSが白州蒸溜所でのショップ展開を見据え、ウイスキー由来の副産物を活用する紙素材を模索する中で始動。kitafukuはその知見を生かして企画段階から開発に参画し、ペーパルの技術協力のもと、構想から完成まで約1年半をかけて製品化しました。

「ウイスキーペーパー」は、モルト粕を配合しながら、紙袋に求められる強度や耐久性を兼ね備え、印刷適性や環境配慮のバランスにも優れた設計となっています。また、持続可能な森林管理を認証するFSCミックス認証も取得しています。