国指定名勝「三溪園」は、重要文化財の「旧東慶寺仏殿」および「月華殿」の保存修理事業の完了を記念して4月27日から5月6日まで、建物内部を特別に公開します。
三溪園は創設者の原三溪氏が京都や鎌倉などから集めた三重塔や茶室など17棟の歴史的建造物を保有し、日本の文化遺産を未来へ護り伝えるため、伝統的技術を用いた修繕工事を定期的に実施しています。
今回の特別公開は、通常は非公開となっている文化財内部と、文化財を後世に受け継ぐためにふるわれた職人技術を見学できる貴重な機会となっています。日本庭園の散策と合わせて楽しむことができそうです。
旧東慶寺仏殿は、縁切り寺・駆け込み寺で知られる鎌倉・東慶寺から1907年に移築された禅宗様の建物。内部には「禅師説法の道場にするため、そして三溪園の鎮護とするために移築した」と書かれた棟札が収められています。
月華殿は、1603年に京都伏見城内に建てられたと伝えられている徳川家康ゆかりの建物で、1918年に三溪園へ移築されました。
